李 昇達|M1|20200618|研究発表+討議
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M1ちょんうぇい 近代にお
ける観察者の知覚の変容とポスト・キュビズム -ジョン・ヘイダックとモホイ=ナジ-
空間(都市に限らず)を経験するうえで観察者の知覚はどのように起こるのか。その知覚の動きをどう表現するのか。
①ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜 -視覚空間の変容とモダ二ティ-』遠藤知巳訳(以文社,2005)
19 世紀末期のマネや印象派、ポスト印象派の到来とともに、視覚表象と視覚映像の知覚に対する新しいモデルが生まれた。これは1820 年代の視覚システム全体の決定的な移行の帰結=観察者の主体化
②ラスロー・モホイ=ナジ(ハンガリー出身の写真家・画家)
・ヴィジョン・イン・モーション
固定された遠近法の静的で限定された視覚から色彩へと注意を向け、平面における新しい動的な空間表現の概念を創出
・フォトグラム(カメラを使わない写真)
「光の軌道」を投影したグラデーションに見える後退性や進出性は、空間-すなわち「空間-時間」-の表現に用いることができる
③ジョン・ヘイダック(アメリカの建築家)
1960年代のダイアモンド・シリーズ
キュビズムやデ・スティルの空間表現を端緒に、建築のドローイングを考えている。視覚ではなく知覚(詩的な感性)で読み解かせることを意図している。
今後、建築空間の知覚をめぐるドローイングの表現を研究?
ひかる:モホイナジのヴィジョン・イン・モーションの動的な空間表現とはどういうことか?平面と平面内部の空間のふたつの空間性をみさせる→モホイナジの知覚の効果?
→心理的な心の動きを揺るがすような絵画を書くことで新たな空間を作り出す、動いているものを描くのではない、同時性
ゆい:舞台デザインに繋がるベース的思考なのか、平面→立体への転換
ひかる:平面と空間性のあるものを同時に描いて揺るがせているだけではないのか?
和田:モホイ=ナジとヘイダックに交流はあった?
直接的な関係はないが、コーリンロウを挟んでもしかしたら繋がる、2人とも構成主義時代の知覚を意識していた
アオイ:モホイナジのヴィジョン・イン・モーション、動きの表象のクレイとはまた別の話
観る側が動くことでどうなるのか、止まった状態で観るのは単なる平面的な知覚、動くと変化することで3次元性が現れる、それを絵で描くということがどういうことなのか
光(影)や色彩の重要性とどうリンクしてくるのか、心理と感情は違う
hikaru:今の青井先生の話に関連してですが、さっき聞きたかったのはモホリナジは絵画での観者側の動きを視線の動き(わたしたちは絵画全体を把握できず、色も同時に見れない→視線を動かしてからてあらわれる平面と平面内部の空間)に限定している感じに見えるな、、っていうことです。
→すいません、今回は心理の動きによる表現かなと思い、見てたのですが、確かにそのような表現にみえます。。
根葉:光の作品は対象物が撮影される際に動いていた(のではないか)と知覚することができることでそこに、時間という概念が介入するのかなと思いました。それに足して、その物体が動いていた空間というものも同時に知覚し、介入してくるのかなと思いました。それを濃淡で表現していることが面白いと思いました。それにより理解される新しい次元というものがあまりわかっていませんが。。。
→なるほど。時間の概念に関して記述が少ないのですが、その線あるなと思いました。新しい次元に関しては僕もわからないので勉強します